いったいどうした『EA』!?アンセム大コケ、BF5も不振でお通夜状態に







アメリカの大手ゲームメーカー『EA(エレクトロニック・アーツ』

『シムシティ』『FIFA』『BF(バトルフィールド)』など、誰もが聞いたことのあるゲームを世に送り出してきた老舗ブランドです。

しかしここ最近は不振続きで、EAを代表する人気ゲーム『バトルフィールド5』の売り上げが伸びないことから株価も下落。

売り上げ低迷で数々のスタジオを潰してきたEA。

「BFシリーズがこれで終わるのではないか?」

と危惧する声もあります。

EAはどこへ向かうのでしょうか?

EA(エレクトロニック・アーツ)

1982年、EA誕生当初はPCゲーム専門のパブリッシャー(出版社)でした。

1980年代後半に自社でゲーム開発を始め、1990年代初期にはコンソールゲームも手がけるようになり、1991年にSFC版『シムシティ』を発売。

その後もメキメキと力をつけ、2000年代前半には世界最大のゲームソフト販売会社となります。

・『シムシティ』のようにシミュレーションゲーム

・『BF』や『デッドスペース』などのシューティングゲーム

・ハリウッド映画の版権ゲーム

・サッカー、アメフトなどのスポーツゲーム

といった、多岐にわたるジャンルで人気シリーズを生み出してきました。

 

Origin (オリジン)

EAにより運営されているダウンロード販売やマルチプレイヤーゲームのサポートをしているプラットフォームです。

ここからEAのゲームを購入できるほか、アカウント情報の編集などが行えます。

定期的に割引などもしています

ゲーム開発を行いながらも、全世界に向けてダウンロード販売も行う。

まさに洋ゲー界の巨人です。

 

どうしてこうなった?EA

様々な名作ゲームを世に放ってきたEA。

発売される新作は出すたびに話題となり、まさに絶好調!と思いきや…

何をトチ狂ったのか思ったのか、あれもこれもに『オンライン』要素を盛り込む異常事態となりました。

 

シムシティ2013、シングルプレイでもオンライン必須で大炎上

EAが誇る超名作ゲーム『シムシティ』

特にこのシリーズの『4』は神ゲーとしても名高く、様々な動画サイトでも取り上げられた名作の中の名作でした。

そして2013年、ついに待望の続編『シムシティ2013』が発売、発売2ヶ月で200万本を売り上げるメガヒット作品となりました…

が、本作は常時オンライン認証必須のマルチプレイです。

ファン達からの多数のクレームを受け、シングルモードという形でなんとか一人でもできるようにしたのですが、それでもオンライン認証が必須です。

オンラインにしたせいか、制作できる街は小規模のものに限られるなど快適とは程遠くレビューはボロボロ。

ちなみにユーザースコアは10点満点です

しかも発売初日、サーバーが混雑となりクラッシュ。

ほとんどのプレイヤーが発売初日から遊べなくなるというトンデモ事態となりました。

 

『シティーズ・スカイライン』登場

オフラインでもできるシムシティを!と多数のファンに答えるべく(?)2015年フィンランドの『コロッサル・オーダー』という会社が『Cities: Skylines(シティーズ・スカイライン)』というゲームを開発。

言ってしまえばオフラインでできるシムシティ2013で、広いマップに拡張性の高いシステム、様々なMODと、シムシティファンは大歓喜となりました。

ユーザーレビューも非常に高く、Youtubeでもかなりの数の動画が挙がっています。

EAは2014年3月にオフラインプレイ可能、各種MODに対応できることを発表したのですが、一度離れたファンの心を掴むことはできず、シムシティシリーズを手掛けた開発会社『Maxis』は2015年3月に解散となりました。

 

這い寄る『Steam』の影…

PCゲームダウンロード販売サイト最大手『Steam』。

取り扱うソフトの数は膨大で、世界中のゲームが軒を連ねています。

シティーズ・スカイラインも販売されているのですが、シムシティ2013はありません。

EAのゲームは基本的にOliginでしか販売されておらず、Steamでは取り扱っていません。

シムシティ4などの一部のゲームのみとなります

パブリッシャーが独自の販売ルートを設けることについて、EAの開発スタッフは

「Steamは売り上げの30%のマージンを取る」

と発言しており、Steamへの依存はなるべく避けたい考えです。

しかし、独自ゲームのみの販売にこだわるあまり、シェアを奪われているのも大きな要因の一つといえるかもしれません。

 

『DEAD SPACE』開発スタジオ 閉鎖

超未来の宇宙船で繰り広げられるホラーサバイバルアクション『DEAD SPACE(デッド・スペース)』

人の顔を持つ怪物『ネクロモーフ』との戦いを描いたゲームです。

ネクロモーフは人間を惨殺し、何らかの毒素を注入することによって異形な怪物として復活させ、増殖を繰り返します。

そのため主人公は死体を踏み砕く、引き裂くといった行動をとる必要があり、死体を蹂躙する描写が盛り込まれているため日本では発売禁止に。

しかしその完成度の高さから一部ネットで流行しました。

続編の『DEAD SPACE2』は400万本を超える大ヒットとなりました。

 

予算を回収できなかった?

EAを代表するゲームとなったデッドスペース。

しかし残念なことに興行的には失敗で、2は予算6000万ドルをペイできるレベルではなかったといいます。

凄く面白かったんですけどね…

続編となる『DEAD SPACE3』では今までになかった『COOP(Cooperative:協力的、協同的)システム』を採用。

オンライン上で二人一組でストーリーを進めることができるようになりました。

しかし…

ストーリーモードはソロでも協力プレイでも「出現するエネミーの数が違う」といったバランス調整がありません。

矢継ぎ早に出現するエネミーを相手にすることとになるなど、難易度調整がかなり大雑把です。

また、登場するキャラクター、ストーリーでも不評で売り上げもいまいちな結果に…

2017年10月、デッドスペースを手掛けた開発スタジオ『Visceral Games』は閉鎖となりました。

 

全コンテンツ解放には24万円必要!?『STAR WARS バトルフロントⅡ』

有名映画『スターウォーズ』の世界観でプレイできるファン垂線の作品。

映画の中と見まごうばかりのきめ細やかなグラフィックで話題となってのですが、課金内容が強烈過ぎました。

全コンテンツ解放のためには24万円課金せねばならず、これらを無料で開放するためにプレイし続けるのであれば、4500時間を超えるプレイが必要になることが判明。

Pay to Win(勝ちたかったら金払え)』

と揶揄されユーザーからの評価はがた落ちとなりました。

この圧倒的大不評を受けてEAは課金システムを一時停止し

「不公平なシステム」

と謝罪することとなりました。

しかし不満爆発のユーザーは、メタスコアを付けた者達にすら『同罪』と批判、怒りが収まらなかったのです。

発売当初はフルプライスで9000円弱。

結構な額を払ってゲームを買った後、さらに数十万円の課金が(勝ちたければ)必要となると、当然ともいえます。

加えて商業性を優先しすぎたせいかゲームバランスにも不満のレビューであふれることに…

『3』の制作も予定されていたのですが、あえなく中止となりました。

 

もう時代遅れ?『バトルフィールド5』ユーザーが伸び悩む

EAが誇る最大級のビッグタイトル『バトルフィールド(BF)』

世界各地で起こる架空の紛争地域を舞台に繰り広げられるオンラインマルチシューティングゲームです。

スウェーデンのソフトメーカー『DICE(Digital Illusions Creative Entertainment)』が開発を手掛け、EAが販売を行っています。

当初は、どちらかといえばコアなユーザーが多かったのですが、その美麗なグラと最大64人のマルチプレイが可能で話題となったBF3以降、一気に話題となりました。

そしてその続編のBF4、BF1の人気は根強く最新作のBF5が出た後でもプレイヤーが残るほどです。

 

BF5、発売2週間でもう値下げ

11/20よりエレクトロニック・アーツ(EA)社から発売されたのですが、12/6~12/20までの期間条件付きで、発売から一月経たずに半額セールを実施。

PS4版『バトルフィールド 1』または『バトルフィールド 4』を所持していれば『Battlefield V』のデラックスエディションが最大50% OFFで購入できるというセール内容です。

日本語でもしっかりアナウンスされ話題を呼んだのですが、日本は対象外です(怒)。

これについてEAは、海外BF公式のサイトが更新されると、国内向けBF公式サイトへも機械的かつセミオートで日本語版として配信されてしまうことに原因があると説明しています。

BF5が発売されても依然としてBF4、BF1のプレイヤーが多く、BF5に誘導するのが狙いと見られています。

定価ですでに購入済みの海外ユーザー達を失望させただけで、プライヤー人口を増やすまでには至りませんでした。

 

もう古い?オンラインゲームも基本無料の時代へ…

他メーカーとの競合もBF5が伸び悩む大きな理由の一つです。

もはやオンライン対戦も飽和状態となり、『コール オブ デューティ』『バトル グラウンズ』『オーバーウォッチ』『フォートナイト』『レインボーシックスシージ』といった名作が軒を連ねます。

高性能なPCを要求されることでも有名なBFシリーズですが、もう似たようなゲームが出回っている以上、高いお金を出してまでゲームを購入しようとするユーザーは多くないのかもしれません。

 

EA「嫌なら買うな」BF5に女性兵登場で批判殺到

ゲーム性や流行り廃りも大きいですが、それ以前にEAのファンへの態度は問題がありました。

BF5は第二次大戦が舞台なのですが、女性兵が登場します。

当時は女性兵がまだ存在していないにもかかわらず、ゲーム内の架空の設定として盛り込まれたのです。

この指摘と批判に対し、開発スタッフは

「これがもっともらしいシナリオであると理解できない無学な人たちは存在します。耳を貸して欲しい。これはゲームなんです」

「現代ではゲームは、以前よりも性別の多様性に溢れています。ゲームをプレイしたい女性は多くいるし、かっこいい女性としてプレイしたい男性も存在する」

「反発は受け付けられません。私達には信念があるのです。今回のように理解しない人たちは2つの選択肢がある。受け入れるか、ゲームを買わないか。どちらでも構いませんが、現状(誹謗中傷の嵐)のままは良くありません」

日本と違い、外国人はやすやすと謝らないと言われていますが、この態度はよくないでしょう。

BFはより戦場を再現することで人気を博したゲームであったのに、ここにきて『これはゲームだから』ではユーザーたちが白けてしまいます。

男女問わず勝敗を競うゲームが好きなら他のゲームをやればいいだけのことで、何も実際の紛争をモチーフにしたゲームに架空の要素を組み込む必要はありません。

 

BFシリーズの人気サイト『シムシティック』閉鎖

BFプレイヤーになくてはならない『シムシティック』

ゲーム内の銃の細かい性能をデータ、ソート、グラフ化してくれていたユーザー御用達のサイトです。w

wikiでも参考にされる非常に貴重なサイトが、2019年1月12日閉鎖となりました。

理由についてはわかりませんが、BFシリーズの終焉を物語っていると嘆くファンも少なくありません。

 

話題の新作『アンセム』爆死

EAから発売された『アンセム(Anthem)』

人類が銀河系に進出した未来で、プレイヤーはまだ未開拓の惑星に一足早く入植し現地の調査を行う『フリーランサー”(Freelancer)』となり、獰猛な原生生物や敵対する勢力との戦いを繰り広げていく。

特殊な強化外骨格『ジャベリン』を装着し、オープンワールドを縦横無尽に飛び回る話題の新作でした。

レアアイテムのドロップ率が渋い上、ついている特殊効果が無意味なものが多く、ユーザーから不満の声が挙がっています。

ライフルに爆発ダメージアップなど

さらにバグまみれ…

進行不可、エラー落ちなどざらで、中にはPS4の電源までもが落ちたという報告もあるほどです。

あまりのバグの多さにPS4版購入者に対し、ソニーは無条件での返金に応じることを発表しました。

 

EAはいったいどこへ向かう…?

商業主義でゲームの出来が甘い上、ユーザーの意見を無視し、実績ある開発スタジオを次々に閉鎖、人気シリーズを打ち切るEAのスタンスにはアメリカ国内からも批判が上がっています。

流行廃りの多いこの業界で、完全に商業として成功させることは非常に難しいかもしれません。

そういった意味では『マインクラフト』は奇跡のゲームといえるかもしれませんね

しかし、上記にあった失敗のみではありません。

2017年に発売された『EA SPORTS FIFA 18』は発売から1年で全世界で2400万本以上を売り上げを達成。

FIFAシリーズ全体の販売本数は全世界で2億6000万本、スポーツビデオゲームにおける最多販売本数になりました。

まだまだ凄まじいパワーを秘めていることに間違いはなく、今後もゲーム業界に凄まじい影響力を見せつけるでしょう。

しかし、こうも売り上げ至上主義だとファン層が限定的なものになり、様々なジャンルでシェアを奪われることになりかねません。

もう少し、懐に余裕をもった考えをしてほしい、1ファンとしての願いでもあります。







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