台湾発ホラーゲーム『還願 DEVOTION』ゲーム内で中国国家主席をdis!その結果販売中止に

習近平 イラスト






台湾発のホラーゲーム『還願 DEVOTION』

インディーズゲームとしては非常に評判が良かったのですが、ゲーム内で習近平中国国家主席をディスる表現があり、これを見た中国ネットユーザーらから猛抗議を受けていました。

これを受け、PCゲーム販売サイト『STEAM』は発売中止を決定。

『還願 DEVOTION』とサイト内検索しても、サウンドトラックしか購入できない事態となっています。

『還願 DEVOTION』

『還願 DEVOTION』は80年代の台湾を舞台にしたホラーゲーム。

主人公のドゥ・フォンウは脚本家で妻のリホウは歌手出身の映画スターです。

リホウは結婚とともに歌手を引退。

二人の間にはメイシンという娘ができ、集合住宅住まいで、決して裕福ではありませんが、仲睦まじく生活していました。

しかし、ある日の夕げ、突然フォンウはめまいに襲われます。

フォンウが目を覚ました時リホウとメイシンは姿はなく、家の中がどこか不気味な空間へと変貌していました。

『還願』とは日本でいうお札参りのことで、『DEVOTION』とは献身と意味します。

きめ細やかなグラフィック、一人称視点で描かれるホラーな世界で、評判は非常によく、4,000件以上のレビューを瞬く間に獲得し、評価も95%ものポジティブな評価が寄せられ『非常に好評』となっていました。

4000以上のレビューで非常に好評は、神ゲーといって差し支えないです

習近平を『クマのぷーさん』とディスる表現が発覚

問題となったのは作中に登場するあるお札。

そこには『クマのぷーさん習近平』と描かれています。

これが発覚し、開発元が台湾のスタジオであることも相まって中国国内では大問題に。

レビューは瞬く間に中国アンチ一色になり、『非常に好評』であったはずが『賛否両論』となってしまいました。

 

クマのぷーさんは中国では禁忌

『クマのぷーさん』とはディズニーに出てくる有名なキャラクターですが、中国では2017年からインターネット上で厳しく規制がされています。

かつてアメリカのコメディアンが、習近平国家主席のことを

「クマのプーさんみたい」

と揶揄したことが発端となり、今では中国国内ではそのコメディアンの存在すらもなかったことになっています。

中国のSTEAMユーザーは3000万人以上

世界中に展開するSteam。

中国のグレートファイアーウォールによるSteamコミュニティ機能のブロックは続いていますが,その圧倒的なユーザー数を前に中国市場を無視することはできません。

この『還願 DEVOTION』は中国国内の評価も非常に高かっただけに、その反動という形で大炎上を巻き起こすこととなってしまったのです。

 

開発元のRed Candle Gamesは謝罪するも…

プロジェクトチームはSteamで正式に謝罪。

「プロトタイプの作成時、インターネット上で流行しているネットスラングを盛り込んでいたのですが、それを修正できなかったことによる純粋なミスであった」

「誰かに対して危害を加えたり憎しみを引き起こす意図はなく、全てのプレイヤーに謝罪します」

と説明しました。

しかし、このゲーム内での問題表現はクマのプーさんのみではありませんでした。

ある文面を並べ替えると

「お前の母ちゃんはアホだ」

となったり、作中登場する新聞の中には習近平の別名(裏の名前)が表示されており、それが学校襲撃やなんらかの罪を犯したと書かれていることも判明しています。

そのためこの謝罪に対しても6000件以上の批判的なコメントが寄せられており、中には

「中国政府が規制を正当化する真っ当な理由を得た」

と今後の中国国内の規制強化を危惧する声もあがっています。

 

『返校 -Detention-』にも飛び火

かつて同開発元で発売された『返校 -Detention-』

こちらも評判が良かった作品だったのですが、ここでも炎上状態になってしまいました。

 

Red Candle Games契約打ち切りに

この事態を受け、Red Candle Gamesはパブリッシャー(出版元)の『Indievent』および出資してくれた『Winking Entertainment』との契約を打ち切られることとなりました。

損失は全てRed Candle Gamesが被ることとなり、前作の『返校 -Detention-』の中国のパブリッシャー『Coconut Island Games』との契約も打ち切りとなりました。

 

発売中止となった理由について

今回の件が大きな原因であることは間違いありませんが、Steamを運営する『Valve』やRed Candle Gamesからの発売中止の明確な理由は発表されていません。

一応ですが、本作開発者はSteamのコミュニティ上で

「予想外のクラッシュを引き起こすバグが発見されたため」

とコメントしています。

 

ゲームが引き起こす社会的影響力の高さを実感

これがもし韓国のゲームで、作中に天皇陛下を侮辱する表現が盛り込まれていたら、日本国内でも問題視されることは間違いありません。

Red Candle Gamesが行ったことは重大な問題であり、失態と言わざるを得ないでしょう。

今のところ発売中止が解除される目処もなく、このままお蔵入りになる可能性が高いかと思われます。

出来がよかっただけに反響も強くなってしまったわけですが、それだけに残念な結果になりました。

もはやゲームは『動かせる映画』といっても差し支えないレベルに達しています。

第一級のエンターテインメントとなった今、今後はより社会的な配慮を求められるようになっていくでしょう。







こんな記事も読まれています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。