神経質すぎる?ゲームの年齢制限でおなじみの『CERO』についてまとめました







ゲームを買うときにパッケージによく見かける『CERO』の文字。

これはCEROと呼ばれる団体による検閲で、ABCDZの五段階で年齢制限をかけています。

これにより店側はその年齢に満たない者への販売を禁じられます。

しかし、CERO Z の18歳以上対象のゲームですら規制がかかっている場合があり、何のための18禁規制なのかわかりません。

グロテスクな表現の多い海外メーカーの商品を購入できない場合もあり、不満の声も少なくありません。

CEROとはいったい何なのでしょうか?

言われてみればよくわからない団体…調べてみました。

CERO

Computer Entertainment Rating Organization(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)の略で、特定非営利活動法人です。

家庭用ゲームソフトおよび一部のパソコンゲームを対象とする表現の倫理規定の策定及び審査を行っています。

2002年6月に設立され、理事長の島田仁郎(元最高裁判所長官)をはじめ、理事会は大学教授や弁護士などで構成されています。

その沿革ですが、ホームページにはこう記されています。

沿革

家庭用ゲーム機の技術の進歩やゲームユーザーの 年齢層の拡大によって、ゲームソフトの内容や表現が多様化するにつれ、それらが青少年に与える影響への配慮が求められるようになりました。2002年6月、そうした社会的要請に応えるため、ゲームソフトの年齢別レーティング制度を運用・実施する機関としてコンピュータエンターテインメントレーティング機構(略称CERO)が発足しました。その後、2003年11月、東京都より特定非営利活動法人(NPO法人)として認証され今日に至っています。
本機構は、年齢別レーティング審査の公正を期す為、特定の会社や団体などに依存することなく独立した運営をおこなっています。

引用:公式ホームページ

CERO設立以前はゲームメーカー各社で独自の基準をもとに審査を行っていましたが、メーカー各社によって基準にズレがあり、場合によっては内容の修正を余儀なくされることもありました。

こうしたメーカー間の基準を統一することで曖昧さをなくし、青少年に向けた健全なゲーム作りを目指すというのがCEROの目的です。

 

CEROの審査方法

公式HPに詳しく乗っていましたので引用しました。

1) ソフトウェアメーカーからゲームソフトの倫理審査の依頼を受ける。

2) 依頼された作品について複数の審査員が、表現内容等について審査をする。
※審査の対象となる表現項目は、「2.レーティングの対象となる表現項目」の27項目で、それぞれの表現項目には上限があり、上限を超える表現内容を禁止表現とし、禁止表現を含むソフトにはレーティングを与えないようにしております。

3) それぞれの審査結果をもとに、年齢区分を決定する。

4) 判定結果をソフトウェアメーカーに通知する。

5) ソフトウェアメーカーは、判定結果に基づき年齢区分マークを製品に表示する。

審査員は、広く一般から募集した、20才代~60才代までの様々な職業の男女で構成されていて、事前にCEROによるトレーニングを受けています。
審査員は登録制で、審査内容について守秘義務があります。
個々の審査には、審査員の性別や年代などの属性に偏りがないように配慮しています。
また、ゲーム業界と関連のある方は採用しておりません。

引用:公式ホームページ レーティング制度

CEROによるトレーニングというのが気になります。

 

審査するのは公募された一般人

タイトルごとに年齢や性別、職業が偏らないよう考慮された原則3名のメンバーが招集されます。

実際にゲームをプレイするわけではなく、メーカーがまとめた数十分の映像を見て、該当の表現があるかないかを判断していきます。

個人の主観に左右されないよう、予め設けられた項目との照合を中心に行っていきます。

CERO審査員には条件があります。

・20~60代

・ゲーム関連の仕事をしていないこと

・3D映像や過激な表現に耐性があること

なお、審査員には少額の謝礼が発生します。

ちなみにメーカーのCEROへの審査依頼は無料ではありません。

7万~10万円ほどの料金が発生します。

 

法的拘束力はないが事実上CEROを通さないと販売できない

CEROは会員制となっており、CEROの目的に賛同して入会した個人および団体を正会員、目的に賛同し賛助するために入会した個人および団体を賛助会員と定義しています。

CEROは規制を促しているのではなく、表現に疑問を呈しているだけと主張していますが、審査が強制化されており、日本で販売されるゲームはメーカーの国内外問わず事実上CEROを通さねば販売できません。

 

疑問視される審査

CEROについては当初からその審査体制に疑問視されていました。

CERO Z指定のものでも審査で問題があると判断された場合修正を余儀なくされ、修正の手間を惜しむため日本では販売しない海外メーカーもあります。

社会通念上の観点からであるといいますが、明確な定義があるわけでもなく、中にはキャラクターのパンツが見えるからNGといった例もありました。

 

欠損表現の規制

セクシャル的な表現が規制の対象となることも多いのですが、欠損表現への規制はかなり厳格です。

たとえばバンナムから発売されたPSP用ゲームソフト『ドラゴンボールZ 真武道会2』に出てくる未来編の孫悟飯。

左上のキャラクターですが、彼は原作では左腕がありません。

このように過剰ともとれる反応を示す時があります。

また、EA(エレクトロニック・アーツ社)から発売された『DEAD SPACE』というゲームでは発売を禁止されました。

宇宙船の中で死体に寄生する『ネクロモーフ』と呼ばれるクリーチャーらを倒す内容ですが、クリーチャーを殲滅するためにはあらかじめ人間の死体をバラバラにする必要があり、これが規制の対象となりました。

しかし非常によくできた名作で海外版しか購入できないにも関わらず、いまだにネットでも人気があります

僕も大好きなゲームです

ヒ〇ラーは流石にダメだった

日本の場合、セクハラや道徳上の配慮であったり血生臭いからダメなど、線引きがあいまいでチープなものが目立ちますが、海外などでは宗教上の問題であったり麻薬や拳銃、未成年者の車の運転などで規制を受けることは多々あります。

アトラスから発売されたPS用ソフト『ペルソナ2 罪』。

噂が現実のものとなるこの世界で、ナチスが復活するという噂が流れます。

結果ヒトラーとその親衛隊が出現し、主人公たちの都市を襲うストーリー。

この時モロに『ヒトラー』というキャラクターが登場します。

どっからどう見てもヒトラーですね。

後にリメイク版としてPSP版で発売されるのですが、『ヒトラー』ではなく『フューラー(総統)』に名前が変わっています。

発売したアトラス社に海外からクレームが入ったようでこのような事態になったようです。

 

どうしてZ区分でも規制がはいるのか?

CERO Zは18歳以上の購入を禁止していますが、それでも規制が入ることがあります。

「18歳以上に道徳的な表現を求められても…」

と思われる方も多いのですが、17歳以下の少年らが身分を偽って購入する場合があり、CEROとしても看過できないようです。

実際15歳の少年がZ区分のゲームを使用したことで問題となった事例があります。

2017年10月9日に渋谷で行われたユービーアイソフト提供のイベント「UBIDAY2017」にて、「Z」区分である『フォーオナー』の大会で15歳のプレイヤーが優勝。

これを受けて大会を運営したJCGは、次回以降から18歳以上であることを明記し、年齢制限などのルール改定を行うと発表しました。

参考:wiki

優勝したことは素晴らしいのですが、後味の悪い結果となりましたが、運営は全ての責任は確認を怠った自分たちにあるとして、優勝者の優勝取消などは行いませんでした。

 

子ども扱いしないでください

的外れ ウイリアムテル イラスト

的外れ

道徳上の観念というのがCEROの観点なのでしょうが、正直子ども扱いされている感があり、腑に落ちないのが本音です。

ネット上でもCEROへの批判は少なくなく、せめてDL用ゲームくらいは緩和してほしいところ。

もう少しゲームを文化として考えられないものでしょうか…

そして最後になりますが、CEROの理事長が元最高裁判所長官というのには驚きました。

CEROの影響力の強さには納得できるものがあります。

今のご時世、大人から青少年への転売などを考えられます。

とすれば、今後もCEROの表現規制が緩和することはなく、さらに強固なものになるかもしれませんね。







こんな記事も読まれています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。