国内ユーザーお断り!?PCゲームの『おま国』事情…

決別 ビンタ イラスト






「売ってるがお前の国籍が気に入らない」もしくは「お前の国には売ってやんねーよ」通称『おま国』

細かい分類として、

特定の国での販売価格が異常に高い状態『おま値

特定の国の言語が削除されている状態の『おま語

などの言い方をすると時もあります。

主にPCゲーマーが体験することが多い、ある地域や国の住人に対して『特別価格』で販売することを指すのですが、大体日本の購買者に対して高かったり言語が未対応であったりと、不利になる場合がほとんどです。

どうしてこうなるのでしょうか?

孤独のグルメ おま国

BF5発売から2週間足らずで半額セール実施も…

BF5とは『バトルフィールド5』の略で、第二次大戦を舞台にしたシューティングゲームです。

欧州などでは値引きセールを行うにもかかわらず、「日本人よ、お前らは定価で買え」というパターンがほとんど。

11/20よりエレクトロニック・アーツ(EA)社から発売されたのですが、12/6~12/20までの期間条件付きで、発売から一月経たずに半額セールを実施。

実際におくられてきたメールです

PS4版『バトルフィールド 1』または『バトルフィールド 4』を所持していれば『Battlefield V』のデラックスエディションが最大50% OFFで購入できるというセール。

哀しいかな、これはメーカーの不手際のようで、おま国となってしまいました。

つまり日本では半額セールしません

このセールは他メーカーから発売されているゲームからユーザーを奪い取るために行われたものと思われますが…

日本語でもしっかりアナウンスされ話題を呼んだのですが、このメールや特設サイトが開設されてしまったのは、海外BF公式のサイトが更新されると、国内向けBF公式サイトへも機械的かつセミオートで日本語版として配信されてしまうことに原因があるとのことです。

 

なぜおま国になるのか?

今回のようなおま国騒動は今に始まったことではありませんが、どうして日本人は冷遇されるのでしょうか?

そこには販売店側の思惑があるようです。

内的参照価格

「内的参照価格」とは、消費者が価格の妥当性や魅力度を判断する際の基準として記憶から想起する価格で、言い換えれば、「消費者が妥当と考える価格」。

大別すれば以下の二つのようになります。

① 消費者の期待や願望を反映した内的参照価格

公正価格

過去に設定された価格、品質、製品コストなどを考慮した上で公正であると判断する価格。

最低受容価格

これよりも低いと、品質に問題があるのではないかと疑わしく感じる価格。

保留価格

これよりも高いと、品質を考慮しても高いと感じる価格。最高受容価格ともいう。

期待価格

このぐらいで販売されているだろうと予想する価格。

② 市場価格を反映した内的参照価格

最低観察価格

これまでに観察した価格の中で、最も低いと思う価格。

最高観察価格

これまでに観察した価格の中で、最も高いと思う価格。

平均観察価格

これまでに観察した価格の中で、平均的だと思う価格。

通常価格

通常設定されていると思う価格。

購入価格

過去の購買で支払った価格。(←が重要!)

引用:http://www1.tcue.ac.jp/home1/takamatsu/106121/080530.htm

BF5の件でいえば、『バトルフィールド1』もしくは『バトルフィールド4』を過去に購入した者のみを対象にしています。

過去作を購入した人に対するサービスとして受け取れなくもないのですが、裏を返せば発売直後、定価で購入した人は損をした気分になるでしょう。

過去の購買により漠然とではあっても、消費者は「また値下がりするかも…」と次回からの新商品の購入を控えるようになります。

困る代理店

このようなケースは大体が海外で発売された商品を国内の代理店なり日本支社を通して販売しています。

おま国となるのははダウンロード版ゲームがほとんど。

『Steam』を代表とするダウンロード形式のソフト販売には多額の広告費や媒体流通など余計なコストがかかりません。

それにより値段を安価にすることができるのですが、そのように低価格で販売されてばかり(とくに新商品)だと売り上げを落としてしまいます。

そして、おま国を行っているパブリッシャ(出版社)のほとんどは日本企業です。

日本人はバカだから高くても買うとかいう思惑もあるとかないとか…

権利問題、特に日本語版がある場合、マルチランゲージ版とは別の商品になったりする絡みがあったり無かったりで単に利益問題では済まない場合もあるようです。

 

独占禁止法に抵触しない?

権力者 イラスト

国内では『買う買わないは人の自由』的な考え方が強いようですが(不満はありますが…)、海外ではそうでもないようです。

2017年2月2日には欧州委員会から問題提起が行われ、ゲーマーからの不満という形ではなく、実際に独占禁止法に違反している疑いで調査が行われ、日本の大手メーカーのバンナムやカプコンがその対象となったことが話題となりました。

 

メーカーのおま国対応一覧

スクウェア・エニックス

2013年3月Steamより発売されたPC版ゲームソフト『トゥームレイダー』

同年4月25日にスクエアエニックスによりローカライズ(翻訳化)されたトゥームレイダーが発売予定でしたが、当初は英語版にも日本語字幕が入っていました。

しかし、後のアップデートで日本語字幕を消される事態に。

スクエニ側のミスだということですが、海外版では約4800円で買えた商品。

4月に発売されるトゥームレイダーは7980円で、実質日本語字幕付き分3000円上乗せで購入しなくてはならない羽目に。

なお海外版を購入した者に対して日本語字幕を復活させるためだけのDLCで3000円販売するという暴挙にも出ています。

わざわざ手間をかけて日本語字幕を削除する姿勢には腹が立ちますね

STEAMでのセール時に日本以外の海外ユーザーは本編を購入するだけで標準言語のまま遊べるのに対し、日本のユーザーは本編よりも高い日本語化DLCを購入しなければ日本語で遊ぶことが出来ない状況となりました。

また、2014年6月に発売された『Thief』というゲームにも同様の処置がとられ、当時のPCゲームユーザーから怒りを買いました。

 

セガ

2017年6月セガが発表した「Sega Forever」という企画では、iPhone及びAndoroid向けに歴代のSEGAの名作ゲームを無料で配信されるサービスでした。

『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』などの名作もプレイできる予定でしたが…

日本から利用しようとすると「このアイテムはお住まいの国でご利用いただけません」と表示されます。

この状況に対してBuzzFeedがSEGA Gamesの広報担当者にインタビューを行ったところ「日本で配信する予定はないです」との回答があったいいます。

なぜ、日本で配信がないのかとの質問については「外されているわけではなく、北米はセガ・オブ・アメリカ、欧州はセガ・ヨーロッパと別会社なんです。全世界に今回は対応してないということです」という。

出展:BuzzFeed

事情がなんであれ、おま国なんて気分のいいものじゃありません

2018年2月に発売された『ぷよぷよテトリス』。

日本発にもかかわらず日本語未対応。

しかも世界中で一番高いときます。

基準額の+55.16%!(しかも日本語未対応)

バンダイナムコ(バンナム)

ドラゴンボール、ナルト、ワンピース…

PS4などでは当たり前のように打っているゲームも、Steamの日本版サイトでは一切扱っていません、Steam内検索にすらヒットしません。

バンナムは自前の流通会社『ハピネット』があり、他社のネット販売を嫌う傾向にあるといいます。

やはりパッケージ版を売りたいのが本音のようですね。

 

声優絡みの権利の問題?

どういう仕組みかわかりませんが、声優絡みの権利の問題との話もあるそうです。

しかし海外版では日本語ボイスを選べるソフトもあります。

それを日本では選べないというのはおかしな話。

流石にこれはなさそうです。

 

日本のPCゲーマーは全世界で1%に過ぎない

独占禁止法と言われても、企業はなかなか重い腰を挙げません。

それもそのはず、そもそも日本人はPCゲームをあまり購入しないのです。

Steamウィンターセール売上

アメリカ:35% 
中国:17% 
イギリス:8% 
カナダ:7% 
フランス:6% 
ドイツ:6% 
フィリピン:4% 
オーストラリア:2% 
ロシア:1% 
日本:1% 
その他:13%

Steamユーザーの使用言語ランキング

簡体字中国語 63.90% 
英語 17.78% 
ロシア語 5.27% 
スペイン語 2.20% 
ブラジルポルトガル語 1.62% 
韓国語 1.56% 
ドイツ語 1.54% 
フランス語 1.17% 
ポーランド語 0.86% 
トルコ語 0.76% 
繁体字中国語 0.55% 
タイ語 0.50% 
日本語 0.43%

インターネットをスマホ、PS4などのハードで済ます世代が増えており、基本的にはPCゲーマーは蚊帳の外なのが現状です。

たしかにおま国に対して不満はあるでしょうが、企業にとっては口うるさいだけに過ぎず、相手にされていません。

ダウンロード版の発売が企業にとって裏目に出かねない(価格の暴落、流通の弱体化)のであれば、仕方のないことかもしれません。

 

おま国を避ける方法がないわけではありませんが…

最後になりますが、おま国を避けることはできないわけではありません。

メーカーが嫌がっていることをこのブログで紹介するのも気が引けます。

もし、「どうしても!」というのであれば、『おま国 回避』などで検索すると、いくつか出てくると思いますので、そちらを参考にしてください。

「誰が買うか!」という価値観も大事ですよね!






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