ブラック企業で辛い思いをしたくない!~基礎知識編~

内部留保 イラスト






世に言う『ブラック企業』…

wikiによれば、

「新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働・パワハラによって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業」

もしくは

「従業員の人権を踏みにじるような全ての行為を認識しつつも適切な対応をせずに放置している企業」

を指すと言います。

多大な残業、休日出勤、名ばかり管理職、過酷なノルマ、パワハラなど、これを成し遂げる者の選別は、もはや洗脳教育といえるかもしれません。

先日自殺した16歳のアイドルもまた、過酷な労働環境に放り出され、休む間もなく働かされていました。

実例や体験談をもとに、ブラック企業のなんたるかについて考察していきます。

ブラック企業の特徴

トリクルダウン イラスト

ブラック企業について、明確な規定などはありませんが、特徴として挙げられる特徴があります。

 

①長時間労働である

労働者と使用者らとで定められている36協定によれば、使用者は労働者に対し、月45時間以上の残業を控えるよう努力することが明記されています。

月に21日の出勤で計算すれば大体2.5時間の残業。つまり1日10時間強の労働を強いられていることになります。

そのような残業を強いるところはブラックの危険が高いかもしれません。

ちなみに過労死ラインは月80時間です

②休日が少ない

暦どおりでいけば1年間の休日は平均で120日程度あります。

労働基準法では1年間の労働時間は2085時間までと決めれられており、これを1日8時間で割れば 2085÷8=260.625(日)となります。

つまりこれが法律で定められた労働時間の上限であり、年間365日から引くと、休日は105日。

一年間は52.14週間となっているので、土日休みの週休二日が法律上の基本となります。

年間105日を下回るということは1日の労働時間が短くカウントされる必要があり、そうでない場合は残業代を支払わねばなりません。

それを下回る条件で募集するところは、警戒する必要があるでしょう。

 

③給料が低い

個人の力量や才能によって見方が変わってくるところが大きいですが、雇用条件において言えば、給料を労働時間で割るのがスタンダードでしょう。

しかし、会社による拘束時間を考慮し出退勤にかかる時間を含めるのであれば、給料はどんどん減っていくことになります。

交通の便利性も考慮し、あまり出退勤に時間をかけないようにするほうが、無難といえます。

 

④残業代がでない

タイムカードを空打ちさせるなどして残業時間を誤魔化す企業が後を絶ちませんが、まれにタイムカードがない会社もあります。

本来タイムカードなどあってしかるべきですが、そのような会社では残業は自己申告であり、上司の許可が下りて初めて残業代が支給されます。

きっちりと払ってはくれるでしょうが、やはり監視されている感は強く、その残業代が支払われなかった場合、手元に証明するものがありません。

自分で写真を撮るなどして保管するなど、事前の策が必要となるでしょう。

 

⑤簡単に辞められない

民法によれば、退職の意思表示から2週間が経過すればいつでも辞められるようになっています。

ただし会社には就業規則があり、一般的に退職の一ヵ月前には退職の意思を示す必要があります。

ここですんなり辞めれればよいのですが、退職願が受理されなかったり、強引な引き留めがあったり、最悪損害賠償請求されるなどといったケースもあります。

ここいらはブラック企業と聞かれれば、大体の人がまず思い浮かべるものであり、ブラック企業の根幹ともいえるべきものです。

ブラック企業の見分け方

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ブラック企業のブラックたる所以は、ただ単純に上記の5つを押し付けるだけではありません。

もし求人欄にこのようなことを記載すれば、もう誰も来なくなります。

求人欄に記載しなくてもいい項目、もしくは暗に示すことによって、法律やモラルの網を潜り抜けようとするのです。

 

①週休二日制(会社カレンダー)

完全週休二日制とは毎週休日が2日以上ある場合を指しますが、週休二日制とは1月の間に一度でも週2日の休日があるということです。

週休二日制と書かれている求人欄には、月7~8日休みと書かれている場合が多く、月に1~2度の土曜出勤なりがあることを指しています。

祝祭日やGWも期待できません。

もちろん、その分の賃金は支払われることは支払われるでしょうが、もしキッチリと休みが欲しいというのであれば避けたほうが良いでしょう。

 

②基本給が低い

たまに求人で基本給+歩合(手当)=月収などの記載しているケースがありますが、これには要注意です。

基本給が低いことで賞与(ボーナス)を削減する狙いがあり、当然残業代も減ります。

有給休暇の日当も当然減り、退職金も減ります。

配送業や営業などでよく見られるもので、腕に自信があるならばそれでもよいでしょうが、過酷なノルマにつながっていく可能性が高いでしょう。

 

③妙に高給である(過酷なノルマがある)

このノルマというのは営業のみならず、製造業務、配送業などの納期も指します。

仕事の確保のためには、他社よりも安いまたは早いなどの付加価値を付ける必要があります。

しかし、その行き過ぎた付加価値は時に現場の人間を圧迫する要因につながります。

 ②-1 有給休暇が使えなくなる

人手不足などにより、有給休暇が使えなくなり恐れがあります。これらは労働者の良心によるものですが、実際申請すると鬼のような形相で突き返されるでしょう。

 ②-2 サービス残業、休日出勤は当たり前?

自己責任論が当たり前となり、このような状況に陥る恐れがあります。

 

④アットホームな職場

実際仲間意識が強く、尊重し合える、助け合える職場であるならば文句はありません。

残念ながら排他的な職場環境である場合も多く、特に職場が狭い、チームを組んで行うなどの業務である場合などでは人間関係がモロにでます。

飲み会などの行事への参加にも注意が必要。

これらを業務の一環としてみる会社は非常に多く、不参加が続く、嫌々飲む、上司の話を聞かないもしくはべらべらと本音を喋りすぎれば、のちのち厄介です。

飲み会の次の日に上司の態度が急変し、たったそれだけでクビにされた人もいますから…

 

⑤年中求人広告を出している

いつも求人を出しているところにも注意が必要です。

離職率が高く、なかなか定着していないことを暗に示しています。

また、ホームページなどでも常に変化が見られないのであれば、警戒する必要があるかもしれません。

ホームページを更新または編集する時間や知識がなく、情報発信を二の次三の次に考えています。

少々警戒しておくべきでしょう。

 

ブラック企業が拘束を好む理由には理由がある?

ブラック企業は長時間労働を好みがち?のように見受けられるのはなぜでしょうか?

人材派遣などを手掛ける『パーソルホールディングス』と、東京大学が合同で残業が心身にどのような影響を及ぼすのか?について会社員6000人を対象に調査しました。

それによれば、なんと月60時間以上の残業が続くと幸福度が上がるという調査結果が出たのです。

 

残業が減らないロジック

残業は

管理職への業務の集中

帰りづらい雰囲気の感染

辛いはずなのに満足感を見出す麻痺

それが部下に移っていく遺伝

の4つの要素からなることが判明。

なんかストックホルムシンドロームみたいね

ストックホルム症候群(ストックホルムしょうこうぐん、英語: Stockholm syndrome)とは、誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者が、生存戦略として犯人との間に心理的なつながりを築くようになることをいう。事件発生都市名のエポニムとして症候群と呼ばれている。しかし臨床心理学における心理障害(精神障害)ではなく、心的外傷後ストレス障害として扱われる。

引用元 wiki

もちろん全員がこのような状況になるわけではなく、20%程が退職の意思を示すといいます。

しかし、長時間労働によるストレスは健康を害することとなり、「食欲がない」という回答が60時間未満の2.3倍、「強いストレスを感じる」「重篤な病気・疾患がある」という者も残業時間の増加に比例して高くなります。

今回の調査を行った東京大学の中原准教授いわく、

「幸福度や満足度、意欲は高いのに、ストレスは高く、休みたい、眠りたいと感じている。意識や行動の不整合が起こっていて、正常な判断ができない状態なのではないか」

「もう少し分析が必要だが、残業60時間以上の人はランナーズハイのような状況なのではないか。働くことを走ることに例えるなら、以前は中距離競走でよかったのに、人生100年時代の今は長距離競走。バランスのとれた走り方をしないと、ランナーズハイでは完走できない」

と語りました。

 

帰りたくても帰れない?『感染』の恐怖

やはりブラック企業の根幹といえば、この感染に尽きるかと思います。

何かと大声を張り上げる朝礼や、長時間に及ぶ無駄な会議など、この空気で選別を受けると言っても過言ではないでしょう。

文字通りこの空気が感染することにより、一種の一体感が生まれ、達成感や幸福感につながる。

経営者らが、このような環境作りに傾注するのは当然と言えます。

適応できない者はただ去るのみなのです。

 

蔓延する精神論

大体のパターンでは苦労=努力となり、苦労=長時間労働、長時間労働=努力とつながっていき、最終的には慢性的な長時間労働につながっていきます。

過酷なノルマを乗り越えるためには必要不可欠な要素であることは間違いないのですが、この手の人たちはショートカット(合理性、効率化)を嫌いがちです。

仮にショートカットを受けれいても、どんどんと新しい仕事を押し付けられるだけ。

結局長時間労働につながります。

 

ブラック企業=長時間労働だけではない!

二面性 イラスト

長時間労働=ブラックというのは間違いでもあり、残業を歓迎する労働者も多く、実力主義であればあるほどそれだけ見返りが大きいのも事実です。

それの恩恵を受ける者にとっては優良会社であって、それについていけない者にとっては薄給で割に合わない仕事と感じるのも、また事実です。

しかし長時間労働だけがブラック企業の本懐ではありません。

真のブラックとは言葉や、時に暴力を用いて人間の尊厳を徹底してへし折る、どす黒い一面も持ち合わせているのです。

これは次回の ~実例編~ と一緒に紹介していきます

ブラック企業で辛い思いをしたくない!~実例編~







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