下町ボブスレーとジャマイカの間で一体何が…?結局何も残せず平昌オリンピック終了







平昌五輪もついに終了。

ここまでの輝かしい日本人勢の活躍。本当にお疲れ様でした。

羽生選手は前回に続いて金メダルで、オリンピック二連覇を達成し、国民栄誉賞の話も上がるほどの話題っぷりです。

しかし、日本国民が感動する中で、冷や汗(?)をかいてあろう存在が…

オリンピックにて活躍する夢を描いていた『下町ボブスレー』。

結局国内外から笑い者になる羽目になりました。

下町ボブスレーってどんな団体?

『下町ボブスレー』とは中小企業による町おこしを目的に設立された団体で、東京都大田区に拠点を置きます。

金も知恵も必要とせず、とにかく自分達の地域を活性化させること目的とし、自分のいいところを自分でアピール。

冬季オリンピックを目標に、『究極の下請け』を目指します。

うっぴー
この時点でもうね…

下町ボブスレーの沿革

プロジェクトの始まりは2011年秋、大田区産業振興協会の職員二人がA4用紙2枚のボブスレーの寸法図を持って現れたことに始まります。

ボブスレーを選んだポイントは、オリンピックに出る道具であり、かつ、炭素繊維からできていることにあり、大田区には羽田空港があることから、航空機で使われる炭素繊維に着目。

炭素繊維は大田区の中小企業では扱ったことがなかったが、作りながら勉強すれば何とか形になるのではないかと考え、エンジンを積まないのであれば、我々中小企業だけでも勝てるのではないか、と当初は感じたそうです。

ちなみに一般的なボブスレーのソリはフレームはスチール、ボディはアルミ製で、わざわざ炭素繊維を使う必要がないとか。

うっぴー
炭素繊維だと現地で修理もできないという…

合言葉は『無償』?

下町ボブスレープロジェクトが発足したのですが、単なるコピーではなく、3 千万円の資金で日本のオリジナルを目指しました。

合言葉は『無償』で、様々な企業に空力解析や基本設計をしてもらい、下町ボブスレーがカスタマイズしていくという連携を取りました。

最初はいろいろなタイプを作ったのですが、世界が丸い形のそりを作っていたので、初めて作
るなら一目で日本が作ったことが分かる形状にしようと、角形の F1 型を作りました。

「こんな空力で勝てるのか」と言われたが、空力形状としてはナンバーワンで、旧態依然とした考え方よりも、新しい発想に切り替えていくことはいいことであると実感したそうです。

下町ボブスレー

海外製

うっぴー
ボブスレーのことがわからないのでなんですが…

良い子の諸君

下町ボブスレーの輝ける活動

軌跡 振り返る イラスト

下町ボブスレーは中小企業の発展とアピールを目標にできた団体で、平成25年4月に国から2000万、地方から1000万円の補助金が出されました。

しかし目標にしていたオリンピックは不発に終わり、ジャマイカからは「努力が足りない」的なアドバイスを受ける羽目に。

補助金は水泡に帰したわけです。

その間何をしていたのでしょうか?

 

映画化

漫画化


小説

 

テレビドラマ

 

オリジナルCD

 

道徳の教科書に掲載

うっぴー
安倍首相の右に移っている人が、下町ボブスレーのゼネラルマネージャーの細貝淳一氏です

ご当地グルメ

などなど…

せっかくの補助金が斜め上の方向に使われてしまい、ネット上でも批判が殺到。

ジャマイカに裏切られても仕方ない、とジャマイカ擁護の声が多数あがりました。

確かに血のにじむような思いをして、初めて出られるであろうオリンピック。

ポッと出の中小企業の町おこしが、大した努力もせず、舐めた真似をするな!という感想を抱くのも無理はないかもしれません。

うっぴー
先ず隗より始めよ

 

ジャマイカ代表選手とは?

ジャマイカとは中南米カリブ海、常夏でレゲエミュージックで有名な島国です。

あの有名なウサイン・ボルトやシェリー=アン・フレーザー=プライスといった世界的に身体能力の優れたアスリートを輩出しています。

雪も氷もない暑い国からボブスレーを始めたストーリーをコミカルかつ感動的に描いた映画「クールランニング」の舞台となった国でもあります。

ジャマイカボブスレーチームは、1988年のカナダ・カルガリー五輪に初出場。

以降2002年のソルトレーク五輪まで出場し続けます。

2006年のトリノ、2010年のバンクーバー五輪では不参加でしたが、2014年のソチ五輪にて再び出場。注目を受けることとなりました。

 

なぜジャマイカ?

下町ボブスレーは、2015年11月に日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟より2018年冬季五輪での不採用の通知をうけました。

うっぴー
ちなみに日本代表はドイツ製のソリを使用しています

それを受け国産ソリ開発を推進している下町ボブスレーは、海外に活路を求めて3か国にオファー。

その中からジャマイカが興味を示し、2016年1月にジャマイカ代表が来日。長野でテストの結果採用が決定たとのことです。

なお、当初は日本人に乗ってほしかったそうで、海外へのオファーなどは一切していなかったといいます。

 

ジャマイカ、契約破棄

下町プロジェクトとジャマイカ連盟が契約を結んだのは、2016年夏のことでした。

それからというものは下町ボブスレー一色だったのですが、昨年12月、ジャマイカ連盟がワールドカップを機にラトビア・BTC製のソリを使い始める事態に。

再三に渡り下町ボブスレーの使用を呼び掛け、ジャマイカ連盟のクリスチャン・ストークス会長は1月20日に「五輪は下町で」と両国大使館に表明したのですが、それ以後、下町ボブスレーに対し書面で採用・不採用との正式な表明はありません。

そして年が明けての2月6日、下町ボブスレーはジャマイカ連盟より「平昌五輪にて下町ボブスレーを使わない」との連絡があったことを明らかにしました。

この発表を受け下町ボブスレーは激怒。

翌日7日にホームページにて損害賠償請求の法的措置を取る手続きを進めることを発表しました。

 

なぜ契約を反故に?

昨年12月のワールドカップにてジャマイカはラトビア製のそりを使用しました。

その時、輸送機関のストライキがあり、下町ボブスレーが現地に届かなかったのです。

これによりジャマイカはラトビア製が下町製より優れていることに気づき、それ以降の大会もラトビア製のそりを使い続けました。

うっぴー
ラトビア製はボブスレー界隈でシェア5割近くの名うての国。

なおラトビア代表ボブスレー男子2人乗りは銅メダルをとりました

安全性に不備が!?

ジャマイカ・ボブスレー連盟のストークス会長は

「1月に行われた2度の機体検査に不合格だった。五輪でも失格の恐れがあった」

「ラトビア製へ変更したのは輸送トラブルによるものではなく、オリンピック向け基準を満たすことができなかったので、シーズン中に私たちのチームは競技用のそりを緊急変更しなくてはならなかった」

と説明。

下町側は不合格を認めたうえで、「すぐに修正できる細かい違反だけ。一時は合格も出た。五輪には間に合う」と反論したのですが、受け入れられませんでした。

うっぴー
炭素繊維は加工が難しいといいます。修正するにしてもそう簡単にできないのではないでしょうか?

舐められまくりの下町ボブスレー…

ストークス会長は「彼らは一生懸命取り組み、日本はそれを誇りに思うべきだ。ただ、ボブスレー作りは難しく、多くの国や企業も失敗してきた。恥ずべきことではなく、勇気ある時間だった」と下町ボブスレーを称賛。

うっぴー
流石にちょっと嫌味に感じる

下町ボブスレー、世界中で笑いものに

高笑い イラスト

今回の騒動は世界中のメディアで報道される羽目になり、「基準に満たないソリをジャマイカに使わせた」と下町ボブスレーは晒し物状態。

http://www.jamaicaobserver.com/latestnews/Fool_runnings%3F_Jamaicans_say_bobsleigh_movie_off-track

日本での報道では「海外のボブスレーの方が優れた点があった」と変更理由を伝えましたが、海外メディアでは「日本のボブスレーは基準以下」というような論調になり、全世界を敵に回したアウェー状態になりました。

そのためか下町ボブスレーは今回の件を一時忘れて、ジャマイカ代表を応援する考えを発表。

2月21日、細貝氏は損害賠償など法的措置について、「話をしたいから警告しただけ。現時点では全く考えていない」と否定しました。

うっぴー
脅しのつもりだったの?

ジャマイカボブスレーも大変でした

悪因悪果 イラスト

今回の平昌はジャマイカボブスレー女子にとって五輪初出場。

しかし、コーチの突然の辞任により、ラトビア製のそりが使えない状況に。

この理由については定かではありませんが、ジャマイカ連盟からコーチを外れるように命令が出たとの話です

ボブスレー用のそりはコーチの所有物だったそうなのですが、急遽SNSを通してジャマイカの首都キングストンに本社を持つビール会社からソリを提供してくることに。

うっぴー
なお、この時も下町ボブスレーは支援を申し出ましたが、無視されます

無事レースに出場することが出き、出場20チーム中、19位という結果でおわりました。

 

ジャマイカボブスレー、ドーピング反応

オリンピックに出場したジャマイカ女子ボブスレー二人乗りの代表が、1月13日にスイスで行われた検査で、筋肉増強剤のクレンブテロールが検出されました。

当該選手は既に国際ボブスレー・スケルトン連盟から違反を通達され、4年間の出場停止処分を科せられる可能性があるといいます。

うっぴー
なんやそれ

 

平昌五輪を振り返って

涙あり感動ありのオリンピック。

当初は開催すら危ぶまれていたのですが、なんだかんだと楽しめました。

北朝鮮の妨害(?)行為や、仲間置き去りの韓国のパシュートなど色々ありました。

命がけだな、ほんと…

手を伸ばした方が危なさそう

よくわからないけど、哀しいことはわかる(´・ω・`)

衆目にさらされるということは、それだけプレッシャーも大きいというもの。

下町ボブスレーはこれを見誤ったといっていいでしょう。

下町ボブスレーの細貝氏は

「悔しい思いがないわけではないが、五輪に出るだけが全てではない。僕たちがつくったものが『いいソリだね』と言われるようにすることが大事」

と今後について語りました。

しかし、国産ソリが採用され、日本勢が活躍することとなれば、これ以上ない中小企業アピールとなるでしょう。

今回の教訓を活かせれば、可能性がないわけではありません。

 

難しい五輪参加

実のところ、このような下町工場の働きは今に始まったものでもありません。

アーチェリーやカヌー、車いすバスケなど、様々な競技種目で使われる道具。

日本人勢が使う道具のほとんどは外国製で、国産のものがほとんどないのが現状です。

そのため、中小の金属加工やプラスチックメーカーなどが、今それらの作成にいそしんでいるといいます。

かつては国産のものもあったのですが、競技人口の少なく、割に合わないため大手メーカーは撤退。

外国製にシェアを奪われた形となっています。

もし五輪のひのき舞台に日本製の競技用品が使われれば、日本のモノづくりの質の高さが世界にアピールできることになります。

うっぴー
今後の活躍に期待したいですね






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