エンゲル係数上昇→安倍総理『食生活が変化』→wiki編集合戦に

ワンコイン定食






先日国会でこんなやり取りがありました。

民進党の小川敏夫議員が「生活の豊かさを示すエンゲル係数が顕著に上がっている」と指摘したのですが、安倍総理大臣は「物価変動、食生活や生活スタイルの変化が含まれている」と回答。

これにはネット、メディアでも嘲笑の嵐。

しかし、なぜかその後、インターネット百科事典「ウィキペディア」にて、エンゲル係数が、安倍首相の発言に沿うかのような内容に編集されていました。

これにより、wikiの書き換え合戦が勃発したのです。

安倍総理大臣「国民の食生活が変化している」!?

おにぎり イラスト

今回のやり取りは1月31日の参院予算委員会での話。

民進党の小川敏夫参院議員は

「生活の豊かさを示すエンゲル係数は顕著に上がっているという状況。こういった統計から明らかに言えることは,アベノミクスによって国民生活は苦しくなった。この点について,まず総理の所感をお伺いいたします」と質問。

安倍総理大臣は「エンゲル係数について、2人以上の世帯のエンゲル係数は,2005年を底に上昇傾向にある。これは物価変動の他,食生活や生活スタイルの変化が含まれているものと思います」と返答しました。

 

野田総務大臣「共働きのせい」!?

この後、野田聖子総務大臣も総理に続いてエンゲル係数の上昇ついて発言するのですが、

「エンゲル係数は経年変化の中には物価変動だけではなくて、例えば共働き世帯が増えると調理食品、いうなれば価格の高いものを購入しがちになる」

「こういう世帯が増えると調理器具などの購入が減り、結果などエンゲル係数が高くなる」

と発言。小川議員は

「このエンゲル係数ってのは特別の数字ではなくて、いわば、生活の豊かさを示す世界で使ってる共通の指標」

と前置きしたうえで、

「国民の食生活の変化、生活様式の変化といっても、何もここ最近行われたわけではなく、アベノミクス以降急上昇した」と指摘しました。

エンゲル係数

エンゲル係数とは「支出に対する食費の割合」を意味します。

この数値が高いと、それだけ生活に余裕がないことを示します。

つまり、国家の貧困化が進んでいるという状況です

うっぴー
値段は上がるわ量は減るわで、やってられないよ…

エンゲル係数の算出方法

ステーキ イラスト

エンゲル係数(%)は

食料費÷消費支出×100

で表されます。

この時の食料費については光熱水費は含まれません。

高級なミネラルウォーターなどなら話は別ですが

・食料費

米、パン類、魚介類、肉、野菜、調味料、お酒などに加え、外食費も入ります。

・消費支出

一月の間に実際に使われる金額です。食料費、住居費、光熱水費、医療費、などです。

この中には貯金、ローン、生命保険などの保険料、税金、社会保険料は含まれません

 

どうやったらエンゲル係数を抑えられる?

エンゲル係数を下げたければ、

①食費を掛けない(外食などを極力避ける)

②色々なものを購入す

ちと強引ですが、こうすればエンゲル係数を抑えられます。

うっぴー
共働きでものを買う時間、食費を抑える暇がない、というのが先ほどの野田さんの解釈なのでしょうか?

答弁の矛盾点

エンゲル係数の上昇は安倍政権発足(厳密には2014年の消費税から)一段と跳ね上がっています。

2016年には25.8%で、これは約30年前の水準です。

うっぴー
今現在はさらに上がっていることでしょう

生活様式の変化といっても、何もここ最近始まったものでもなく、それをいうなら高度経済成長期や男女共同参画社会の前と比較すべきでしょう。

 

ウィキペディア改ざん

この度の首相のエンゲル係数についての発言で、2月1日午前1時24分、インターネット百科事典「ウィキペディア」が突如何者かにより編集されます。

書き換え前

一般に、エンゲル係数の値が高いほど生活水準は低いとされる。これは、食費(食糧・水など)は生命維持の関係から(嗜好品に比べて)極端な節約が困難とされるためであり、これをエンゲルの法則という。

エンゲル係数の高低は生活水準を表す指標となっているが、1世帯あたりの人数や人口に占める生産年齢の割合、価格体系、生活慣習の異なる社会集団の比較には不適当な場合もある

書き換え後

エンゲル係数の値が高いほど生活水準は低いとされてきたが、かつて各国の労働者の多くを占めていた農家・漁業域関係者が割合的に激減するなど都市化した現在では商品価格の水準・生活様式・食生活の内情・周辺環境が多様になったことで各家庭の前提条件に大きな相違があって比較にならなくなったとして重要度が下がっている。

 

その後も、「活様式の変化等によりエンゲル係数の高低は重要でなくなった」という趣旨の記述が続きました。

 

出典が小説であった

ウィキペディアでは必ず出典を示さねばならないのですが、今回の記述の出典とされたのは小説。

これに気付いたユーザーが同日午前5時3分に、「小説をソースにできない」として記述を元に戻す編集を行ったのですが、同日午前7時32分、

「昨今では核家族や一人暮らしが増えて中食が増えるなどの要因により、一概にエンゲル係数の値が高いほど生活水準は低いとは言えなくなってきている」などが加筆されました。

これがまたすぐに削除される編集合戦となり、同日午前9時には編集できない『保護』状態となりました。

うっぴー
雑ゥ!!

結局アベノミクスは信用できるの?

ガマ口財布 イラスト

先ほどの民進党との答弁の中に、「有効求人倍率が全都道府県で1倍を超えた」「パートの時給が統計開始以来最高」というものもありました。

しかし、有効求人倍率の求職者というのはハローワークに行った人だけで、失業保険が出る期間を過ぎてハローワークに行かなくなった失業者は含まれません。

賃金が上がっていると言いますが、財務省の『法人企業統計』によれば、企業の人件費は2012年10~12月期の44兆円に対し、直近の17年7~9月期でも44兆円のまま。

パートの時給が上がっても、勤務時間を減らしているので、賃金は増えていません。

うっぴー
つまり収入増にならないからエンゲル係数も…

感想・まとめ

所轄いろいろと意見はあるでしょうが、エンゲル係数が上昇すれば、その分貧しくなったとみていいと思います。

ウィキペディアの改ざんについては、政府の陰謀論もありますが、個人的には違うと思います。

その根拠として、果たして政府関係者がわざわざ深夜の1時まで起きていて、このような雑な編集をするものでしょうか?

日付変わって木曜日の早朝(深夜)でしたし、明日も仕事があるものでしょう?

いちいち国会内の発言の一つ一つにここまで神経を裂く余裕があるかどうか、疑問です。

ぶっちゃけて言えば、熱狂的な安倍信者さんがやったのではないか?というのが、僕の見方です。

うっぴー
僕自身、特別な政治思想はありませんので、悪しからず…

あと、今回の質問をした、民進党の小川議員。

なかなかナイスな答弁をしていただけに、このあとのモリカケ問題への言及がマイナスポイントです。

いい加減、そこを切り離さないといけないのに、なぜわからないんでしょうね?







こんな記事も読まれています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。