コインチェック破産まで秒読み段階?仮想通貨地獄、ここに極まれり

仮想通貨危機 イラスト






26日午前2時57分から数回にわたって行われた、仮想通貨大手取引所の『コインチェック』の仮想通貨『NEM』の不正流出事件。

被害総額は時価で580億円。その後NEMをはじめとする仮想通貨の取引を次々と停止。

ついには全ての仮想通貨の出金を停止しました。

NEMで被害を受けた人のみならず、そのほかの仮想通貨を預けていた人達の出金できなくなる事態に。

預けいれた資金が、コインチェックに塩漬けの状態になっています。

コインチェック、全額補償を発表も…

コインチェック会見

事件発覚した日の午後11時30分からコインチェック社長の和田氏とCOOの大塚氏による記者会見が。

この時セキュリティーの甘さを露呈することとなり、SNS、各種メディアでは批判一色に。

その翌日、NEMの不正流出の被害者はのべ26万人と発表。またそれらの被った損失を、現金にて補填する考えを同社ホームページ上に公表し、とりあえずは一安心かと思われました。

しかし…

時期が未定である

確かに補償するとは言ったものの、その時期については具体的なめどは立っておらず、業務の再開ついても、広報担当者は「流出の原因調査やデータの精査のため、すべての取り引きの安全が確認できるまでは再開できない」として、再開のめどもたっていません。

また、NEMの流出により相場が急落し、当初580億円の被害額に対し、保障費用は460億円と激減。

事件から3日たった今も業務再開について音沙汰がありません。

 

コインチェックの約款では弁済義務はない

今回の事件でもコインチェックは弁済を免れる規定が、コインチェックの約款17条の5に存在します。

コインチェック17条5

利用者が弁済を主張することが困難な状況にあります。

 

金融庁「納得できる回答ではない」

28日コインチェックは金融庁に被害状況や顧客への補償方針を金融庁に報告。

全額補償についても説明があったのですが、金融庁しては納得できる内容ではなかった、と言います。

 

行政処分が決定

今回の騒動を受けて金融庁から行政処分が発表されました。

『資金決済に関する法律(資金決済法)』第63条の15第1項の規定に基づく報告を求めた結果、発生原因の究明や顧客への対応、再発防止策等に関し、不十分なことが認められました。

このため、同法第63条の16の規定に基づき、下記の内容の業務改善命令を発出しました。

(1) 本事案の事実関係及び原因の究明
 
(2) 顧客への適切な対応
 
(3) システムリスク管理態勢にかかる経営管理態勢の強化及び責任の所在の明確化
 
(4) 実効性あるシステムリスク管理態勢の構築及び再発防止策の策定等
 
(5) 上記(1)から(4)までについて、平成30年2月13日(火)までに、書面で報告すること。

資金決済法第63条の15第1項

内閣総理大臣は、仮想通貨交換業の適正かつ確実な遂行のために必要があると認めるときは、仮想通貨交換業者に対し当該仮想通貨交換業者の業務若しくは財産に関し参考となるべき報告若しくは資料の提出を命じ、又は当該職員に当該仮想通貨交換業者の営業所その他の施設に立ち入らせ、その業務若しくは財産の状況に関して質問させ、若しくは帳簿書類その他の物件を検査させることができる。

資金決済法第63条の16

内閣総理大臣は、仮想通貨交換業の適正かつ確実な遂行のために必要があると認めるときは、その必要の限度において、仮想通貨交換業者に対し、業務の運営又は財産の状況の改善に必要な措置その他監督上必要な措置をとるべきことを命ずることができる。

引用元 電子政府の総合窓口 e-Gov

 

 

想定される最悪の事態

鎖 横 イラスト今、コインチェックの利用者たちが、もっとも心配しているのは、このままコインチェックが破産することです。

破産手続きとは、会社の今ある財産を金銭に換える手続き(換価手続)を行い、債権者に弁済または配当するという法的手続きになります。

うっぴー
破産申立→破産管財人の選任→換価手続の順に行います

配当までの優先順位

この破産管財人によって破産者の財産が調査され、換価処分が行われた後、各債権者に債権額に応じて配当手続がなされます。

この配当には優先順位があり、次の順に充足されていきます。

①財団債権(破産管財人への報酬、税金など)

②優先的破産債権(従業員の給料など)

③通常の破産債権(銀行の貸付金、コインチェックの顧客への債務)

④劣後的破産債権(延滞損害金、延滞税、罰金など)

会見で和田社長は最悪のケースとして「顧客の資産を毀損し、返せないこと」を挙げています。

破産手続きとなれば、この預かり金を以てNEM被害者に対して弁済することは避けられません。

仮にこの状況で破産すれば、コインチェック預かり資産の数千億円から、多額の税金、社会保険料などが引かれる→従業員の給料、退職金が引かれる→…となって初めて債権者に返ってきます。

弁済が当分先になることも予想されます。

 

仮想通貨はどうなるの?

付け加えるなら、預けている仮想通貨の相場も気になるところ。

今回の件を受け、他の仮想通貨は軒並み値を下げました。

韓国でも起きた同様のハッキング問題。世界中で巻き起こる仮想通貨規制論。

いま、投資家たちはピリピリしている真っただ中です。

このままダラダラと問題を長引かせれば、事業として成り立つことが不可能となり、仮に取引を再開しても、かつての隆盛を取り戻すことは難しいかもしれません。

 

出金できないのに税金がかかる!?

消費税 イラスト

仮想通貨は雑所得で、最大45%の課税がされます。

仮想通貨の課税が確定する時は『利確』するときです。

つまり仮想通貨で何かを売買(もしくは出金)した時に、納税義務が発生します。

例えば100万円で買ったビットコインが200万円に値上がり。

その時、そのビットコインで200万円分NEMを買ったとしたら、値上がった100万円分課税されることになります。

うっぴー
これに、さらに住民税も加算されることになるので、最大で55%もの税金が…

 

出金できなくても課税対象に

このほど金融庁が、今回の騒動で出金できなくなった人達に対して、特別扱いしない旨を発表しました。

仮に去年末までにビットコインなどの仮想通貨で大勝ちし、その勢いのまま他の仮想通貨を買い漁っていたのであれば、その分課税されることになります。

出金できない上、課税されることとなれば、まさに泣きっ面に蜂といえます。

うっぴー
今まで仮想通貨危機を叫ぶ人は大勢いましたが、ここまで酷い状況を予想してた人は流石にいませんでしたね…

NEM財団「現金化しないで」!?

プッツン ぶちギレ 怒り イラスト

NEM財団とはシンガポールにある非営利団体で、NEMを生んだ組織です。

財団では、問題が発覚した直後から、インターネット上の取引の記録をたどって流出した仮想通貨の追跡を続けているとのこと。

世界各国の大手取引所に対し、流出した仮想通貨を犯人に換金させないよう呼びかけているということです。

うっぴー
換金できない仮想通貨とはいったい…うごごご

17歳のJKハッカーが犯人特定!?

ツイッター上でとある噂が流れています。

なんと日本の17歳の女子高生と思しき『ホワイトハッカー』が、この度の不正アクセスの犯人を追跡。

うっぴー
ユーザーネームに『JK17』と入っているだけですが…

NEM財団と協力し、特定作業を行っているというのです。

うっぴー
『ホワイトハッカー』とは善良なハッカーという意味です

これにツイッター内では本当にJKかどうかも含めてちょっとした炎上状態に。

この人物の正体についても注目がいっています。

その頃マウントゴックスでは…

不死鳥 フェニックス イラスト

2014年に破綻した仮想通貨取引所『マウントゴックス』

その債務額は500億に上り、債務者への弁済は絶望視されましたが、去年のビットコインの高騰で事態は一変。

マウントゴックス内部のビットコインが膨張し、同社が保有するビットコインを売却した利益から債権者への支払いを終えても、約1800億円残るといいます。

うっぴー
不死鳥か…

もしこのまま破綻とした場合、当時のビットコインの価値(マウントゴックス閉鎖時で1ビットコイン=18,280円で債権者達に弁済されることとなります。

この財産が業務上横領に問われているマルク・カルプレス被告へ分配されることを債権者側が反発。

2017年12月1日、一部の債権者が、破産手続きではなく民事再生手続きへの変更を求め東京地裁に提訴。

東京地裁は現在、民事再生手続きへの移行の妥当性を判断するため調査中で、決定は来年以降になる見通しです。

うっぴー
人生何があるのか本当にわかりません

今後はどうなる?

1月28日、コインチェックで入金が解禁されました。

うっぴー
出金できないのに入金できる賽銭箱仕様に

しかし、いつまでたっても解決の糸口を掴めないコインチェックに対しては、疑念を抱かざるを得ません。

実際ネット上では

「本当は返すつもりだけど、金融庁がうるさい。だから詐欺じゃありません」っていう口実作りだろ?

仮想通貨が値下がるのを待ってるだけじゃね?

といった辛口な意見も多く、そういわれても仕方のない状況です。

果たしてコインチェックは何を考えているのでしょうか?

なんにせよ利用者はさっさと出金を再開してほしい。

ただそれだけが願いでしょう。







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