ホストクラブ=お金持ち?高額な料金設定と給料制度の中身とは?

眠らない街






夜の世界といえばホストの世界(?)。

一夜にして数千万円の現金が行き来するという、一攫千金の漁場といえます。

テレビで見る分には「儲かる世界なんだな」と思ってはいたのですが、いかんせんどういった世界かわかりません。

眠らない街とは、どういう世界なのでしょうか?

ホストの世界

ホストとは?

ホストとはホストクラブで働く男性従業員です。

ちなみに『ホスト(host)』とは客を招く主人の意味を指します。

オンラインゲームなどでは、部屋の主をホストといいますよね

ホストクラブとは?

男性従業員が、女性の隣の席に座り、女性をもてなす女性専用の飲食店をホストクラブといいます。

女性同伴であれば男性もOKの店もあります。

たまにレディースクラブということもあります。

風営法に該当するため年齢制限があり、お客様となる女性は18歳以上に限られます※アルコール類を取り扱うため、店によっては20歳以上出ないとダメな店もあります。

ちなみに『ホストクラブ』というのは和製英語で、海外ではこのようなホストクラブはなく、日本独自の文化です。

 

ホストの給料

給料 イラスト

NO.1クラスで年収数千万円~1億円以上、中堅で200万~700万円、新人で0~200万円程度といわれます。

一昔前では完全歩合給でしたが、最近では新人のホスト不足もあってか、完全歩合ではなく基本給がつくところが多くなりました。

]夜の世界では、日給という言い方ではなく、『最低保証』といいます。

 

ホストと店の取り分

歩合の事を『バック』といい、店によってまちまちですが、大体40~60%くらいがホストにバックされます。

スライド式の昇給形態、ベテランで常に上位をキープするほどになると80%ものバックをもらえる場合もあるとか。

 

歩合給以外のホストの各種手当

基本給とは別に歩合が入るわけですが、その収入源は様々なものがあります。

 

ヘルプ手当

指名されたホストの接客補助をする役割で、飲み物を作ったり、ライターでタバコに火をつけたり、お絞り渡したり、指名ホストが席をはずした際は話し相手にもなります。

1テーブルにつき1000円ほどもらえます。

 

スカウト手当

ホストクラブには常に新人ホストが必要です。
その発掘作業に貢献したホストに対して支払われる手当です。

 

役職手当

女性の接客だけを行うプレイヤーから一段階上に進み「役職」という肩書きをもったホストに支払われる手当です。
役職ホストは後輩の指導などのほか、店舗の運営に関する業務などを担当することとなります。

 

各種賞

その他にも臨時ボーナスがあります。

No.1賞

月間の売上数のトップのホストに送られる賞です。

最も名誉な賞といえます。

 

指名No.1賞

売り上げとは別に、指名数が一番多い人に贈られる賞です。

これもトップクラスのホストでないともらえません。

 

皆勤賞

新人からでも狙っていける賞金です。
毎日せっせと働けば自然ともらえますので、金額は低めです。

 

新人賞

新人ホストだけを対象とした賞金です。
その月で1番売上の多い新人ホストが選ばれます。

 

ドリンク各種の値段

ホストクラブでは様々な種類のお酒がありますが、だいたい相場の10倍前後の値段で提供されています。

ドライや発泡酒が1000円から2000円くらいです。

ホストクラブでは酒の種類や味、度数だけでなく、そのデコレーションによって価値が代わるものもあります。

これらを『飾りボトル』といいます

シンデレラ(リキュール)30,000~50,000円

デコシンデレラ 70,000円~300,000円

ドルフィン 150,000円~200,000円

カミュブック 150,000円~400,000円

ラーセン 150,000円~400,000円

テディ 200,000円~300,000円

 

ドンペリ各種


ドンペリ白 80,000円

ドンペリピンク 140,00円

ドンペリ・エノテーク 250,000円

ドンペリゴールド 400,000円

ドンペリプラチナ 800,000円

 

その他の有名な高級酒

ルイ13世 600,000円

 

ロマネコンティ 3,000,000円

※店舗や時世によって値段は変わります。

シャンパンタワー

ホストの代表格の一つでもあるシャンパンタワー。

たのむシャンパンの種類、積む高さによって料金はマチマチに。

5段のものでシャンパン5本、6段で8本、7段で12本ほど必要になるそうです。

そのお値段は500万~1000万はするといいます。

 

『太客』を狙え!

まれに連日連夜、数十万単位のお金を落とすお客がいます。

そんな太っ腹な客のことを『太客(ふといきゃく)』といいます。

そういったお客さんはお酒を飲むわけでもなく、ただ単に注文することではしゃぐホストを見るのが好きだとか。

夜の世界は、こういった太客の奪い合いです。

 

メンキャバって知ってる?

what? イラスト

ホストクラブと似て非なる存在、メンキャバとは『メンズキャバクラ』の略で、女性のキャバクラと一緒で時間制となっています。

メンズクラブというときもあります。

 

ホストクラブとメンキャバの違い

ホストクラブ

ホストクラブではまず、『セット料金』を支払います。

これは席料ともいわれ、ハウスボトル(無料のお酒)、割もの(お酒を割る水やお湯や氷)、おつまみがついてきます。

『テーブルチャージ(TC)』ともいいます。

フリータイム制となっています。

また、ホストは永久指名性が基本で、一旦指名を決めると、以降は他のホストに指名を変える事ができません。

ツケなどが発生したが、お客が逃げてしまうなど、何らかの事情で支払えない場合、担当したホストが肩代わりせねばなりません。

このような、代金を受け取る前に商品を売ることを『売掛』といい、代金を回収できていないものを『未収』といいます

そのため、コロコロ指名を変えられると借金の所在が曖昧になります。

これを防ぐため、お客は一度指名を決めてしまうと、以降変えることが出来なくなります。

 

メンキャバ

メンキャバは時間制で、1セット(1時間)毎に料金を支払います。

料金は時間によって変動し、

19時から19時59分まで3000円

20時からラストまでが5000円

30分の延長料金が1500円

のようになっています。

永久指名制でないので、何回でも変えることができるのも特徴です。

また売掛も禁止で、ホストのような役職もありません。

 

ホストとメンキャバは歩合が違う

ホストとメンキャバの収入力の違いは、その基本給と歩合の違いにあります。

早い話、ホストは基本給が低い分、歩合による収益が高く、各種手当や賞金が多めになっています。

ホストの場合ですと…

小計 歩合 日給
10万 5% 6000
20万 10% 6000
30万 15% 6500
50万 45% 0
100万 50% 0
200万 55% 0
300万 60% 0
400万 65% 0
500万 70% 0

売り上げが落ち、最低保証以下になってしまった場合、最低保証は復活します。

これに対して、メンキャバの場合…

小計 歩合 日給
10万 5% 7000
15万 6% 7250
20万 7% 7500
25万 8% 7750
30万 9% 8000
35万 10% 8250
40万 11% 8500

メンキャバは永久指名制ではなく、指名を何度でも変更できます。

また売掛も禁止なのでリスクもなく、その分安定指向ということになります。

 

TAX

『TAX』とは直訳すれば『税金』を意味しますが、夜の世界では、『サービス料』を意味します。

ホストクラブやメンキャバのみならず、キャバクラ、ホステスなどにも同様に、スタッフのサービス料金が、上記の金額の合計に乗算されます。

一部の居酒屋にもあるそうですね

たとえばTAXが30%であれば、1セット5000円+飲食で10000円+指名料で3000円となった場合、合計18000円です。

ここにTAXが加算されると18000×0.3で5400円のサービス料金がかかります。

※消費税は別です

なので18000円+5400円で23400円+消費税となります。

先に紹介した高額なドリンクを注文すれば、その分乗算されます。

これがホストクラブの儲けに直結するのでしょう。ホストへの歩合は飲食料+接客料(小計)であって、TAXはそのまま店の懐に入ります。

 

夜の仕事は現金手渡しが基本

二面性 イラスト

よくみるテレビなどのドキュメンタリー番組では、ホストは現金でお金を受け取っています。

給与の受け渡しは全従業員一同で行われ、最も給料の多い順にオーナーから手渡されます。

こうすることにより全従業員を鼓舞する狙いがあるといわれていますが、脱税の温床になりやすいのも事実です。

そのためホストクラブへ抜き打ちで税務署の調査が入る場合があります。

 

夜の世界の禁止行為『爆弾』

夜の世界にもルールはあります。

『爆弾』とはそういったやってはいけない行為の事で、これを破るとペナルティを受けます。

ある程度規模の大きな店になってくると、法を遵守し始めるため一度目の爆弾は厳重注意、二度目でクビで済みますが、中小の小さい所であれば数十万円から100万円以上の罰金を科すことも…

具体的な爆弾の例を挙げると

・客に個人情報を聞く(生年月日、恋人の有無、職業など)

・先輩に反抗してはならない

・たとえ自分の客の前でも寝てはならない

・指名を奪ってはならない(指名がいるのに名刺を渡すなどの行為)

・店外での金銭のやり取り(必ず店の中で注文を取り、バックという形で受け取らなければならない)

 

バックにヤクザは本当にいるのか?

よく漫画やドラマなどでホストのバックにヤクザがいますが、実際はどうなのでしょうか?

元ホスト曰く、「存在する」とのことで、近隣トラブルの解消、悪質な客への対応などを欠かせない存在なのだとか。

しかし、何も暴力手段に訴えるなどではなく、あくまで”話し合い”で解決するそうです。

 

 

ホストの厳しい現実

決別 ビンタ イラスト

ホストの寿命は20~30歳までといわれており、それ以上の歳の人は人柄や、何らかの素質がないと通用しない世界です。

また、ホストになろうとする人の前歴は公務員、自衛隊、教師など、様々な人がいます。

飲酒経験、職歴、女性経験無しで来る人もいます

個々の事情や程度はあれ、皆、お金が欲しくて来ています。

しかし、実際に続けていけるものは10人に1人残るかどうかといわれており、ほとんどの者が1月持たずに消えていきます。

 

お金のないホストは寮住まい

お金のない者が働くためホストクラブを訪ねるケースが多く、ホストクラブでは従業員専用の寮を設けています。

もちろん、相部屋のケースがほとんどで、先輩と相部屋になった場合、新入りは床で寝るなどしなければなりません。

店によっては寮費は無料の場合もありますが、だいたい天引きされます。

昼夜逆転の生活で、夜は酒浸りと接客、昼間は逃げ場のない相部屋と、かなり厳しい環境です。

 

女のために飲め!

力の無い新人ホストに対して、時に常連客は「焼酎ロックで一気飲みしろ」など無茶ぶりすることもあります。

 

客の女性と関係を持つことも…

お客さんといえど、女性です。

いくらトークで引っ張るといっても、無名では限界があります。

そのため、時に肉体的な関係を持つことも重要であるといいます。

皆が皆美人であったり、若かったりとするわけではありません。

もちろん、行為そのものに金銭的なやり取りが発生するわけではありません。

ただただ、金のため、来店してもらうため、お金を落としてもらうために、しなければならない時もあるのです。

 

半端な覚悟ではできない世界でした

ドキュメンタリー番組などを見ていて「どんな仕組みなんだ?」と思い軽い気持ちで始めた今回の記事ですが、思いのほか複雑な世界でした。

太い根性と覚悟、膨大な量のアルコールに耐えられる胃袋と肝臓がないと、とても無理な世界です。

 

ホストクラブに興味を持ったなら

初回のお客さんは5000円程度で楽しめるようなので、興味のある方は行ってみてもいいかもしれません。

初回料金は時間制です。

指名を取らずに帰る客を『初回荒らし』といい、ホストから嫌われる行為なので控えるようにしましょう

年齢確認のために身分証を確認しますので、もし行く気であれば持っていきましょう。







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