PCデポ…かつて、高齢者を相手にオーバーな契約を結び、解約すると高額な手数料と取ったことで、ネットやSNSで炎上しました。
騒動後は静かになっていたのですが、最近になってツイッターの一部で炎上。
特に何も変わっていない様子です。
目次
2016年8月PCデポ 炎上

PCデポ(株式会社ピーシーデポコーポレーション)とは神奈川県を基盤に首都圏などでパソコン販売をする企業です。
2016年8月14日、高齢者の父が月額15000円以上もする高額サポートを結んでしまったので、その親族がこの解約を求めると、解除手数料として20万円もの大金を請求する事案が発生。
さらに交渉して何とか値下げしてもらいましたが、それでも10万+消費税で10万と8千円。
これに釈然としない息子がツイッターで明細を発表し大炎上に。テレビなどでも大々的に報道されるようになりました。
PCデポとの契約内容
高齢者の父親が結んだ契約というものが
『オールデバイスがっちり得トクサポート&オールワイヤレスプラン』
という月額4,150円のサポートプラン。
そして、250円のメール登録設定サービス、追加アップルケアプロテクションプラン352円、月額合計税込5,133円のサポート契約が結ばれておりました。
しかも、このワイヤレスプラン、計10台までサポートするというものです。
当時父親は一人暮らし。持っているものはノートパソコンと、この度購入したipad miniが一台。
これとは別に、計3台までで月額3150円のプランがありました。
これにより、その息子が解約を申し出ることとなります。
解約手数料の内訳
テレビ局の取材により判明したその内訳ですが、
・加入当月 約16万円
・12ヶ月後…約13万5000円
・36ヵ月後…約2万2000円
となっているそうで、テレビ局の取材に対しPCデポ担当者は「正しい金額設定だと思っています」と返答。
今後の対応について
また、その取材において今後の対応について触れました。
・75歳以上や使用状況にそぐわない加入者について→無償でコース変更や解除
・70歳以上の人の新規加入時→家族や第三者の確認
・教育・運用・管理監督を強化
テレビ番組内でコメンテーターの長嶋一茂氏は「対応もいいけど、被害にあった人は最初からやっとけ、と思う」と感想を漏らしています。
PCデポ、収まらない炎上騒動
トウゼンカード流出
この炎上騒動は契約のみならず、その業務体系にまで波及。
組織ぐるみであったか否かについて、PCデポの野島隆久社長が「そのような営業指示を出したことはない」と釈明。ノルマなどの強制もなく、あくまで店舗側の暴走であるとの見解を示しました。
しかし、内部告発によりPCデポの『トウゼンカード』の情報が流出。


字が細かいのでなんですが、かなり細かく指示が出ています。
これは『やって当然』という意味なので、達成しても昇給などなく、未達成なら減給の対象になります。
サイバーシェリフセンター
PCデポ本部ではこのセンターが設置されており、本部が各店舗に直接指示を出す運営方法をとっていました。
以前扱いましたね。某○○寿司と一緒の発想

HDD5TBが8500円!?
この騒動により一躍有名になったPCデポですが、別件においても炎上案件が…
販売店で売っているHDDが5TBで8500円の見出しが。
ちなみにアマゾンの最も安いやつです。
4TBのものですが、価格は9180円します。
ですので破格の値段…かと思いきやどうやら違うようで、内臓1TB+『クラウド』4TBとあります。

4TBクラウド無料モニターキャンペン実施中との文字が…
購入月を含む12ヵ月間は無料で、以降は年13000円の更新料金で利用できると書かれています。
このような商品+契約の抱き合わせ商品が他にも見つかり、火に油を注ぐことになりました。
PCデポ、株価暴落
今回の件によりツイート拡散前の株価は1500円前後だったものが同週末には1000円前後、週明けから10日程で700円台にまで下がりました。
これにより
「倒産目前か?」
と、当時は囁かれました。
消費者庁長官がアドバイザーに就任(天下り)
消費者庁長官の阿南久(あなん ひさ)氏がPCデポのアドバイザーに就任。
※女性です(名前だけではちょっとわからなかったので)現在も非常勤の消費者庁参与をしている方です。平成28年12月28日、公益財団法人横浜市消費者協会の理事長に就任しました。

これについてツイッター上では批判が殺到。国会では「用心棒みたい」と指摘されたのですが、消費者庁、PCデポ共に「天下りではない」と釈明しています。
また、当時PCデポではJ-CASTニュースの取材に対し、「消費者の代表として月1回の定例会議で企業を改善するためのアドバイスを頂いている」「規制を見逃してもらおうということではないです」と答えています。
天下りとは?
ところで、天下りという言葉についてですが、元来『神が天から舞い降りる』という天孫降臨などの意味を指していました。
しかし、現在では政治家、官僚など、国家の中枢もしくは階級ピラミッドの上位にいた者が、その時蓄えた人脈などを駆使して、その外郭団体などの重役につくことを言います。
最近では『就職斡旋』といい方を変えているようですが…
高額解除料、ふたたび
最近になって、また、前述したような高額解除手数料を求められるケースが、ツイッターで出回りました。
最初に解約を申し入れた時に送られてきた
書類です。これを見たら普通じゃないと
思いました。この金額の根拠が意味不明です。 pic.twitter.com/qlERqp5vbD— みい (@uvatmmtofFKigON) 2017年11月7日
なお、当時(現職)の岡村和美消費者庁長官は、この高額解除料のクレームについて「相談の状況を注視して参りたい」と発言としています。
変わらないPCデポ
17年4月よりPCデポは会員規約を改定。しかし書面ではなくHP上に掲載しています。
・機器の所有権について
・18歳未満との契約時に法定代理人の承諾をもらうとの記載が消える
・申込者とクレジット名義が違っていても、PCデポが催促し変更を促す
・これらの変更について、通知の日から30日以内に異議を唱えない場合、了承したとみなす
引用元 オレ的ゲーム速報@JIN
総括
この件で何が一番大きいかといえば、やはり元消費者庁長官が顧問についてことでしょう。
結局ほとぼりが冷めるのを待て、ということで間違いなかったかと思います。
「何が悪い?」と聞かれても、答える返答が「ぼったくり」「ブラック」だけであるならば、「こなけりゃいい」という話になるだけかもしれません。
何より重要なのがこの手の契約内容の訴訟において十中八九が企業、国の勝利で終わり、ほとんどのケースで原告(消費者)側が敗訴しているそうです。
PCデポのやり方が違法かどうかについては微妙ですが、不満を感じるのであれば行かないに越したことはないでしょう。
おまけ
PCデポ、サービス事業好調?→『iPhone8/Xのバリューパック契約はサービス枠に載ります。』
以下全文 さーてんぷ.com
これは下降気味のサービス枠を好調に見せるためだそうです。
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