ブラック企業大歓喜!?「労働者の暇な時間は11兆円の損失」アメリカ発表

しごき イラスト 鞭






労働者が勤務中、何の仕事もない状態「遊休時間(アイドルタイム)」に対し、企業は年間約11兆3000億円のコストを負担していることが、アメリカの研究により発表されました。

心理学専門誌「Journal of Applied Psychology」に近く掲載される同研究の論文によるもので、この問題はあらゆる業種に当てはまるといいます。

同僚からのデータを待っているためにプレゼンテーション資料の作成を終えられない投資銀行の行員から、客がいない店舗のレジ係に至るまで、業務内容も多岐にわたります。

ブラック企業主
何!?…よし、さっそく会議だ!

約11兆3000億円のコスト負担?

 

アイドルタイムのメリット

研究では29の職種にわたる1003人の労働者のうち、3分の2以上が職場で何もしていない時間があると答え、22%近くはそういったことが毎日起こっていると回答。

著者のテキサス大学オースティン校マコームズ経営大学院のアンドリュー・ブロドスキー助教は、これらのアイドルタイムに対して、

 

  • 予想外の仕事が入った時、手の空いている人がその仕事に対応できる
  • 労働者が活力を取り戻すのに役立ち、燃え尽きてしまうことを防ぐ効果もある

 

と利点を挙げています。

 

アイドルタイムのデメリット

しかし、一方で「こうした利点は限られている」と述べ、

 

  • 労働者は退屈になるのを好まない
  • 仕事が少なすぎると、それを先延ばしにして空き時間を埋めようとする傾向がある

 

と指摘。

労働者は暇に見られたくない、職を失いたくないという心理があると述べています。

 

労働者への仕事の押しつけは解決にならない

 

今回の問題点は誰がどのようなときにアイドルタイムを過ごしているのかわからないことにあります。

極端な話、管理職が一部の従業員に過重に仕事を与えるだけに終わってしまう可能性があり、従業員により多くの仕事をあてがうのは問題の解決にならないと警告しています。

企業が従業員に対してすべきことは、誰が本当に手が空いているのかを上司が把握できるよう、「何もしていない時間」についてオープンになるよう促すことにあると、ブロドスキー氏は指摘します。

 

※某お寿司チェーン店ではカメラが従業員を監視しているとか…

うっぴー
精神がおかしくなりそう…
ブラック企業主
HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!

 むしろ、リラックスしなさい

 

研究によれば、時間をもてあましている従業員に対し、「仕事を終了したらインターネットを使ってもいい」と認めたところ、仕事全体のペースにはそれほど影響しなかったといいます。

つまり、企業が従業員に対し自由時間がある場合は休憩を取ってリラックスさせても、それにより損失が生まれるわけでもないとのこと。

ブロドスキー氏は「企業の管理職は従業員に対し、自由時間がある場合は休憩を取ってリラックスするよう後押しすべきだ」と語っています。

 パレートの法則(働きアリの法則)

 

皆さんは働きアリの8割が働いているのに、2割が働かず、巣の中でじっとしていることをご存知でしょうか?

この働きアリのうち、働かない2割を除外しても、残った8割のうち2割が、ふたたび働かなくなります。

逆に2割のさぼっている働きアリのみにすると、そのうちの8割が働きだすという法則です。

これはパレートの法則とも呼ばれるもので、組織全体の2割程の要人が大部分の利益をもたらしています。

この法則は自然界、経済界、心理学など、なんにでも当てはまります。

 

ケチケチしないで

今回のアイドルタイムについて考えれば、成果を上げるのは業務中の2割の業務で、残りの8割はそのための準備、もしくは修正等に費やされる。といえばいいでしょうか。

つまり、少々のアイドルタイムが生じ、その時間、体(もしくは脳)を休めても、実益に影響しないということになります。

ブラック企業主
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結局企業が決めること?

もし仮にこのアイドルタイムを規制したり、企業が監視したりすれば、多大なストレスを生むでしょう。その結果、労災やうつ、早期退職者が続出することが予想できます。

特に夕方あたりから注意力が散漫になるといわれ、労災なども多くなると聞きました(体験談)。

「休むのも仕事のうち」…つまり仕事の合間に取る一時的な急休息にも意味がある、裏を返せば、不利益を生まない効果があるともいえるのです。

たしかに、休んでばっかの人や割に合わない仕事を押し付ける人もいるでしょう。

しかし最近はコンプライアンス順守など、職場環境の改善はかなり進んでいます。

企業と従業員が一体となってこの問題に取り組めば、両者ともに利益を向上させることとなるでしょう。

うっぴー
今回の研究は暇な人、暇な時間を把握し、適切なマネジメントを行えば、業務をより円滑に行えるようになる、ということですね。






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